冷凍食品の品質は、保管・輸送・配送・小売など、各段階での取扱い(温度管理)の良否によって変わります。管理の良いお店などから、以下の点を確かめて購入するようにしましょう。
1. 冷凍食品の購入時の注意点
品温が-18度以下のもの
売り場の冷凍ショーケースについている温度計を確かめ、−18℃以下に保たれているケースの商品を選んで購入しましょう。ロードライン(積荷限界線)以下に陳列されているかどうかチェックしましょう。
ガッチリ凍っているもの
品温が−18℃以下ならば当然ガッチリ凍っています。カチンカチンに凍っているものが良い冷凍食品です。
包装がしっかりしているもの
包装が破れているものは不衛生であり、乾燥や色の変化など、品質が低下しているおそれがあります。
きちんと表示してあるもの
冷凍食品には、名称、原材料名、原料原産地名(法に定められたもの)、内容量、賞味期限、保存方法、凍結前加熱の有無、加熱調理の必要性、製造者名などを表示することになっています。それらの必要な事項がきちんと表示されているかどうかを確認しましょう。
認定証マークのついているもの
「認定証」マークのついているものは、(一社)日本冷凍食品協会の「冷凍食品認定制度」により認定された工場で製造された製品です。このマークのついているものは信頼の証です。
2. ご家庭への持ち帰り時の注意点
冷凍食品の品質を守るためには、凍ったまま持ち帰ることが大事です。
そのために次のことに注意しましょう。
- 1 冷凍食品は長く持ち歩くと温度が上昇し、時には解けてきますので、買い物の一番最後に買うようにしましょう。
- 2 できればドライアイス、氷等を入れるか、保冷袋を利用しましょう。
- 3 新聞紙や包装紙などで二重・三重に包み、買い物袋の中央に入れて防熱すれば、夏場でもある程度は解けることを防ぐことができます。
- 4 1袋よりもいくつか商品をまとめ買いすると、お互いの冷気の作用で解けにくくなります。
- 5 買い物が終わり次第急いで帰宅し、すぐに冷凍庫に入れましょう。解かしてしまった冷凍食品を家庭の冷凍室で再凍結することは、好ましくありません。解かしてしまったら「生もの」ですから、なるべく早く調理して食べるようにしましょう。