関係者各位

平成26年2月14日
一般社団法人日本冷凍食品協会

調理冷凍食品の日本農林規格(JAS規格)は、昭和53年に制定されましたが、平成25年3月22日の農林物資規格調査会で、「同規格は利用されておらず、格付率、利用率等の改善が見込めない」ことから、同規格の廃止が決定され、同年12月12日に廃止となりました。

調理冷凍食品のJAS規格では、「品温が-18℃以下であること」と定義されていましたが、このJAS規格の廃止に伴い、法制度上では、この基準はなくなりました

「品温が-18℃以下であること」という定義は、JAS規格が制定される以前の昭和46年に、行政や関連業界団体からなる「冷凍食品関連産業協力委員会」が定めた「冷凍食品自主的取扱基準」において規定していました。この「冷凍食品自主的取扱基準」は、あくまでも自主的なものでしたが、その後に制定されるJAS法をはじめとする法律や基準、規格などの基本となったものでした。

また、Codex(コーデックス)の「急速冷凍食品の加工及び取扱いに関する国際的実施規範(CAC/RCP 8-1976)」においても、急速冷凍食品は-18℃以下で保存されていることを規定しています。このため、当協会としては、冷凍食品の高い品質を保持する目的から今後も冷凍食品の品温を-18℃以下とする基準を維持していきます。

今回、「-18℃以下」という基準が消費者、行政、関連産業という幅広い層を巻き込んで制定されたものであるという、歴史的根拠である「冷凍食品自主的取扱基準」と、現に有効な国際的基準であるコーデックスが定める「急速冷凍食品の加工及び取扱いに関する国際的実施規範(CAC/RCP 8-1976)」を冊子にまとめましたので、今後もこの管理温度基準にご理解頂き、ご協力頂けますようお願い申し上げます。

「冷凍食品自主的取扱基準 及び 急速冷凍食品の加工及び取扱いに関する国際的実施規範(CAC/RCP 8-1976)」

本冊子に関するお問い合わせは、一般社団法人日本冷凍食品協会 品質・技術部へ、ご連絡下さい。